この日本酒「月の歌人」は、和歌山県のおだやかな有田川町で生まれた(1173年)鎌倉時代の高憎、明恵上人を偲んで精魂こめて仕込み、長期にわたり熟成させたものです。
さて、明恵上人は8歳で両親に死別、翌年、京都の神護寺に入り修学に専念し、青年期に生まれ故郷の幽寂な地で、仏教の奥義を極める厳しい修行をしました。(明恵上人紀州八所遣跡・国指定)後年、後鳥羽上皇の院宣によって、京都、栂尾に高山寺を創建し、多くの人に慕われました。
かつて、川端康成がストックホルムでのノーベル賞授賞式に「美しい日本と私」と題しての記念講演で冒頭に明恵上人の歌「雲を出でて、我にともなう冬の月」をとりあげました。月を愛し、月に心を澄まし、又、自然や人に対してもあたたかく思いやりのある明恵上人の心を、日本の美しい心として紹介されたものです。
時に、この「月の歌人」は、酒造好適米を磨くように搗き、名水早月峡の湧き水でとぎ澄まし、仕込みには蔵人が丹精を極め、その仕込酒を冷涼な酒蔵で10年間もの年月をゆっくりゆっくりと熟成させることによって、清らかな透明美、更に上品な味、そして、奥ゆかしい伝統の香りと三拍子揃ったものが生まれました。
ここに、明恵上人が月に寄せた心と、今、蔵人がこの酒造りによせた心とに何か相通じるものがあると信じ、改めて、明恵上人を偲び「月の歌人」と命名した所以であります。この「月の歌人」を手にしたとき、必ずや親しい人が偲ばれ、喜びを共にしたい、つまりなつかしい思いやりの心が湧いでくることでしょう。
商品規格データ
原料米名 |
出羽燦々 |
アルコール度 |
15.3度 |
日本酒度 |
+4 |
酸 度/アミノ酸度 |
非公開 |
使用酵母 |
非公開 |
杜氏名 |
高垣嘉宏 |
補足説明
飲み頃温度 |
  |
保存方法 |
開封後、冷蔵庫で保管 |
化粧箱 |
なし |
在庫 |
在庫限り |
発送 |
通常便 |
ギフト対応可否 |
不可 |
※酒質データは代表値であり、製造ロットにより変動する場合があります。