今回の「亀の歩み・ご古酒ぞろえ」には「これが古酒か」から「これぞ古酒」までバリエーション豊かな古酒を揃えました。それぞれの古酒には、年毎の特徴的な味わいがあります。特に、昭和44年古酒は、三増酒全盛時代にはめずらしい50%精米歩合の純米酒です。
古酒のお好きな方は古酒の味を超越した古酒を「解脱」と称し、大変珍重されます。透きとおった味の昭和44年古酒は、蔵元がいかに大切に酒を造り、育ててきたかの証です。
是非、その時代を語りながら吉村秀雄商店の古酒をお楽しみ下さい。
---昭和・平成の時代を振り返って---
昭和という時代を漢字で表すと、「激動」という文字が一番ふさわしいのではないかと思います。大正天皇のご崩御により、昭和天皇が若干26歳の若さで日本国の統帥権を受け継がれました。その後、平和を希求する昭和天皇の意志とは正反対に軍部の独裁が強まり、日中戦争から第二次世界大戦まで、怒涛の勢いで日本が世界の歴史の中を駆け抜けました。過去に培ってきた日本のよき伝統は、戦時下との理由で当時の政府により破壊され尽くされました。さらに戦後は、諸外国の占領統治がはじまり、日本人の心の拠り所までもが統制の対象とされました。
64年間の昭和時代に、良い意味でも悪い意味でも、日本という国は、すっかり様変わりしてしまいました。
そして、昭和64年、昭和天皇のご崩御により、時代は昭和から平成に引き継がれました。平成の時代になると、情報革命と称されるほど情報の発信から受信まですべての形態が激変し、個人が受け取る情報量も飛躍的に増えました。
自分にとって本当に有益な情報を探し出す「術(すべ)」を身につけ、情報の大海でおぼれずに上手く泳がなければならない時代となりました。